紅の豚の全セリフ

アニメ『紅の豚』の全セリフを紹介のサイトです。

この映画は、飛行艇時代の地中海を

舞台に、誇りと女と金をかけて空中

海賊と戦い、紅の豚とよばれた一匹

の豚の物語である。

  

(さざなみの音)

(ラジオから音楽)

(電話の音)

(ポルコ) …ハイ

ポルコ・ロッソ!! すぐ飛んでくれ

マンマユート団が出たんだ

マンマユート?

安い仕事は やらねえぜ

ヴェニスからの船が狙われてる

鉱山会社の給料を積んでるんだ

それだけか?

え? いやその…

バカンスツアーの女学校の生徒達が

乗ってるんだ

そいつは ちと高くつくぜ

契約14条の第3項を該当させる

第4項もだな

(ボス) 止まれー!!

止まらないと沈めるぞ!! 止まれー!!

(女の子) さらわれるー 海賊だー

海賊じゃないよ 空賊っていうんだよ

ゲホッ ゲホッ!!

そろそろ オーバーホールだな

あなた達 悪人さん?

そうさ

あたし達 人質ね

そうだよ

空賊っていうのよね

よく知ってるね

ガイコツ!!

上手だね

早くおいで

忙しいんだから もう

15人もいますけど―

みんな連れていくんですか?

仲間外れを作っちゃ かわいそうだ

ん!!?

(船の人々) おーい おーい!!

遅かったか!!

(船長) 女の子と金貨をさらわれた!!

取り戻してくれーっ!!!!

(船長) あっちに逃げた!!

違う そっちじゃないよー

間違えちゃいねえぜ

奴らの手口はわかってる

見えなくなるまで飛んで

すぐ針路を変えるに違えねえ

奴らは貧乏でケチだから―

ガス代を渋ってこの近くの島に…

(ガンッ!!)

いけねえ

このーっ!!

こりゃ あんまり時間がねえな…

いやがった!!

何だよ

島めぐりの観光艇じゃねえか

(娘達) キャーッ 豚よ!!

豚さんよ!! 豚さーん!!

カワイイー!!

こんな所で遊んでると―

団体でさらわれちゃうぜ

カッコイイー!!

(波の音)

(子供達が騒ぐ声)

(ボス) うるさいなあ

飛んでる

見せて 見せて

こらっ ダメだよ

静かに

静かにしなさーい!!

おい 何とかしろよ

だから みんな連れていくのかって

聞いたのに… あーん

ちょっとだけだぞ

本当はいけないんだから

きれいね

あっ 見て

赤いヒコーキ!!

どこ どこ?

いたよねーっ

ねーっ

もう逃がさねえぞ

ほら来た

ポルコ・ロッソだー!!

見えない

ああっ いけねえ!!

止まっちゃった!!!!

墜ちるー!!

墜ちない もう一発ある

クソッ なんてことしやがる

撃て 撃てっ!!

撃ちまくれ!!

強いね 赤いヒコーキ

当たらないね

邪魔だなあ

豚から信号

“オ前ノ負ケダ 話ヲ聞ケ”

うるせえ!!!!

来る 来る こっちへ来る

頭下げて!!

どこ どこ行った?

あっ 隠れてる

ワアッ

ワーッ!!

キャー 落ちたー!!

沈没するーっ!! 沈没するーっ!!

キャー

沈没しない 飛行艇だぞ!!

あららー!!

ワーッ!! 沈没するーっ!!

ああ やめなさい 危ない!!

止めろ!! 大事な人質だぞ

心配しないで

私達スイミングクラブの子だから

違う 違うったら

私も

豚から再び通信!!!!

“金貨ハ半分クレテヤル”

“残リト人質ヲ オイテウセロ”

さもないと皆殺しにしてやるぜ

と言ってますが…

金貨半分!!?

うるせえ!!

来やがれ豚野郎

最後の勝負だ!!

くらえ!!!!

あれ!!?

壊れた

降参だあ 降参

サヨーナラー また明日ねー

サヨーナラー

よかったですね 修理代だけでも残って

バカヤロ 志をもっと大きく持て

(騒ぐ女の子達)

静かに!!

静かにしなさい!!

ああ そこ引っぱっちゃダメだよ

壊れる!!!!

キャハハハ

危ない プロペラに近寄っちゃダメ

なに おしっこ? その辺でしなさい!!

マンマユートの連中 今日は来れねえとさ

クソーッ こきたねえ賞金稼ぎが

英雄 気どりやがって!!!!

だがな その若えのはアメリカ人だろう

アメリカ人に助っ人を頼むのは―

アドリアの飛行艇乗りの恥だぜ

いやあ 彼の―

バアちゃんは1/4イタリア人ですよ

とにかくポルコを何とかしないと

みなさんはお困りなんだから…

しかし 10%は法外だ

シーッ

(♪さくらんぼの実る頃)

(カーチス) 美しい…

来た

野郎 イヤな面だぜ

カッコつけやがって

シーッ

(記者) ポルコ・ロッソさん

ネプチューン社の特派員ですが

今回もお手柄でしたね

マンマユート団は当分 再起不能でしょう

ところで―

今年の賞金総額の予想なんですが

去年を軽く超えると思われますが

アラッ ちょっと君 放したまえ…

アラッ!! ウッ!!

歌は静かに聴くんだ

素晴らしい人だ

ホテル・アドリアーノのマダム・ジーナは

国の飛行艇乗りにも有名だもんな

そこでは空賊も賞金稼ぎも

いい子にしてるってよ

おもてのカーチスはオメエのか?

ああ 名声と金を運んでくる

幸運のガラガラ蛇さ

シュナイダー・カップで2年続けて

イタリア艇を破ったやつだ

スピードだけじゃねえ

空中戦でも強いぜ

ここらじゃ ポルコ・ロッソとかいう

豚が名を売ってるそうじゃねえか

空賊どもと手を組むなら

気をつけろよ 若えの

奴らは ケチで貧乏だ

フロにも入らねえから くせえしな

ヒヒヒ

確かに

何を!! クサレ豚 やるか!!

(ジーナ) なあに今夜は

偉い人ばっかり集まって

また悪だくみしてるの?

当たり

来てくれて嬉しいわ

でも戦争ゴッコはダメよ

わかってるよ ジーナ

この店の50キロ以内じゃ 仕事はしねえさ

豚とだって仲良くやってるぞ なあ

えっ? ああ

みんな いい子ね

また会おうぜ

あーっ テメエ!!

ポルコ お話聞かせて

今度 二人きりの時にな

あのアメリカさん おかしいの

私を見るなり“結婚してくれ”だって

だから教えてあげたわ

私は3回 飛行艇乗りと結婚したけど

一人は戦争で 一人は大西洋で

最後の一人はアジアで死んだって…

わかったのか

今日 連絡があったの

ベンガルで残骸が見つかったって

3年待ったわ

もう涙も かれちゃった

いい奴はみんな死ぬ

友へ…

マルコ ありがとう

いつもそばにいてくれて

もう あなただけになっちゃったわね

古い仲間は…

この店で ひとつだけ気にくわねえのは

あの写真をはずさねえことだ

(ジーナ) ダメよ 破いちゃ

マルコが人間だった時の

たった一枚だけ残った写真なんだから

どうやったら あなたにかけられた魔法が

とけるのかしらね

あのアメリカ野郎 いい腕してるぜ…  

うらやましい

私も このくらい稼いでみたいですな

今月の払いだ

飛行艇のローンは終わりました

いかがでしょう

愛国債権などを お求めになって

民族に貢献されては

そういう事はな 人間どうしでやんな

いらっしゃい ポルコ・ロッソさん

できてますよ

弾丸も60発くれ

はい

地上は ずいぶん騒がしいな

そうかい?

また政府が変わるのかね

じゃ 何だな

あんたらも じきに非合法になるな

豚に国も法律もねえよ

ヒヒヒッ

違えねえ モグラも同じさ ヒヒッ

いつものだけでいいんですか?

高性能焼夷弾とか

徹甲弾も入荷してますよ

ボウズ

俺たちゃ 戦争やってるんじゃねえんだよ

またな

まいど!!

親方

戦争と賞金稼ぎと どう違うの?

ああ そりゃあ戦争で稼ぐ奴は悪党さ

賞金稼ぎで稼げねえ奴は―

能なしだ

ローンをしょった空賊なんぞ

絵にもならねえ

仕方ねえッスよ

修理代がかさみましたからね

連合の艇だ!!

ったく!!

何の因果で あんなシケた奴らと

つるまにゃいかんのだ

豚のせいですよ 豚の…

何だよ マンマユートの奴ら

ペンキ代もねえのか

みっともねえなあ

やっとみんな揃いやがったな

おい 後ろどうだ!!

アメリカ野郎 来てるか?

太陽の中にいまーす

セオリー通りやってます

目標発見!!

“地中海の女王号”だ

あんなでかいのやるんですか!!?

だから 団体を組んだんじゃねえか

ビビるな!!

“ワレ エンジン不調”

“援護スル 先ニカカレ”

テメエ ずるいぞ

決めた通りにしろ!!

やられた時の修理代は割り勘だよな

めめしい野郎だぜ

自己負担に決まってんだろうが!!

爆弾も自己負担なのか?

当たり前だろうが

エンジン不調

ケチくせえ野郎だ

うるせえ!!

だまれー!!!!

(客が騒ぐ声)

(アナウンス) お客様にお知らせします

お客様にお知らせします

空中海賊が本船を狙っています

けれども ご安心ください

本船には優秀な戦闘艇が備えてあります

勇敢な―

2人のパイロットをご紹介しましょう

1号艇 黒いエスタリオン

シニョール・バラッカ

2号艇 ティベレの狼

ヴィスコンティ中尉

(ボス) 用心棒を連れてやがった

こんな話 聞いてねえぞ!!

あーあ 取り乱しちゃって まあ

こっちに来るなーっ!!

カーチス!!

よーし 待ってろ!!

(エンジン音)

(ボンッ)

こりゃ いよいよいかんな

やっぱりミラノに運ぶしかねえか

(ラジオ) …脱出に成功しました

同船の金めのものを―

洗いざらい奪い取った空賊連合は

次のメッセージを残しています

次はオメエだ

豚 出てこーい!!!!

(ラジオ) 繰り返します

“次はお前だ 豚 出てこい”

この襲撃事件に…

やるじゃねえか ゴミ野郎が

フフフ… ハハハ…

悪いが俺は休暇だ

まっ白なシーツ…

美しい女達…

ミラノまでもってくれよ エンジンちゃん

イヤな天気になってきやがったな

雲の下を行くしかねえか  

いい子だ ガンバレ ホレホレ

そうそう いい子だよ エンジンちゃん

豚!!!!

一対一だ 勝負しろ

今それどころじゃねえ

逃げるな

みんなに言いふらしちゃうぞー!!

また会おうぜ アメリカ野郎!!

いけね 出ちゃった

いかん!!

当たった!!

テメエの弾丸なんぞ当たっちゃいねえ

故障だ

やった!!!!

これで俺も有名人だ

ヒャッホー

手ぶらで戻っちゃ 奴ら信用しねえからな

証拠に何か…

ん?

あった

この軽薄な赤

間違いねえ

おふくろに いい土産ができたぜ

ンー チュッ!!

急いでちょうだい

奥様!!

奥様

お電話です ご無事です

生きておられました

えっ!!?

フロントの電話でお話ください

マルコ あなたなの?

ケガは?

今 船で捜しに行こうとしていたの

…そう よかった

ほど良くやせたぜ

2日ほど無人島にいたからな

これから艇を直しに

ミラノへ行ってくる

あのアメリカ野郎が店に来たら

伝えてくれねえか

今度また会おうぜってよ

何よ!!

人を伝言板か何かと思ってるの!!

いくら心配しても あんた達 飛行艇乗りは

女を桟橋の金具くらいにしか

考えてないんでしょう

マルコ

今にローストポークになっちゃうから…

私イヤよ そんなお葬式

飛ばねえ豚は ただの豚だ

バカ!!!! (ガチャン!!)

(ピッコロ) 今夜あたり着くと思って

待っとったよ

また やっかいになるぜ

こりゃまた ひどくやられたな

新造した方が早くないかい?

こいつは残してえんだ

まあ 気持ちはわかるよ

さがって バックで入れるから

誰だ あのカワイコちゃんは?

アメリカに行っとった孫だよ

オーライ オーライ オーライ

(フィオ) わあ きれいな艇

おじいちゃん きれいね

いいラインしてる

ま 近頃はこんな仕事をする

職人はいないよ

似てねえな

本当にじいさんの孫なのか?

手出すなよ

フィオ あと頼むよ

うん やっとく

相手はカーチスだ

あと15ノットほど欲しいんだ

カーチスか…

懐かしいな

どうだい

こりゃ フォルゴーレじゃねえか

出所は聞くな

1927年のシュナイダー・カップで

こいつを付けたイタリア艇は

カーチスに負けたんだ

だが こいつのせいじゃない

メカニックがヘボだったからだ

フフフフ…

血が騒ぐなあ

デリケートにチューンするなよ

レースじゃねえんだからな

そういうのをな アジアじゃ

“ブッダに教えを説く”っていうんだよ

有り金全部 持ってく気かよ

近頃はな 札束が―

紙クズ並の値打ちしかないんだよ

ポケットの金も出しな

プロペラ代と塗装費と…

こいつは滞在費だぜ

ホテル代とか メシ代とか

ここに泊まりゃいい

メシ代込みで安くしとくよ

息子どもの姿が見えねえな

達者なのか?

3人とも出稼ぎだ

じゃあ設計は誰がやるんだい

フィオがやるよ

フィオ!!?

さっきの娘か

年は若いがな フィオには―

息子どもにないものがあるよ

じいさん 長い付き合いだがな

今度の仕事は他をあたらせてもらうぜ

(フィオ) 待って!!

私が女だから不安なの?

それとも若すぎるから?

両方だよ お嬢さん

そうね 当然だわ

んー…

いいパイロットの第1条件を教えて

ん?

(フィオ) 経験?

いや インスピレーションだな

よかった 経験だって言われなくて

おじいちゃんに聞いたんだけど

あなたの単独飛行は

とても早かったんですってね

その時から とても上手だったって…

(ポルコ)1910年だ 17の時だったな…

17才!! 今の私と同じ

女をやめるわけにはいかないけど

やらせてくれない? 前の図面もあるし

うまくいかなかったら お金はいらないわ

ね!! おじいちゃん

わしの孫だ うまくやるさ

わしだって12の時に―

エンジンをバラしてたからな

今夜は ここで寝て

明日ベッドをつくるから

朝ごはんは7時ね

シャワー お湯が出るわ

タオルおいてあるから

おやすみなさい

金が 少し足りないが昔のよしみだ

残りはローンにしておくよ

フーッ

ファーア…

おはよう 眠れた?

あんた 徹夜したのか?

ラフプランだけど どうかしら

平面形は そのままにして

新しい翼断面を使いたいの…

これだけで5ノットは速くなるはずよ

前の図面 見て驚いちゃった

翼も木製モノコックだったのね

この計算書すごいわ

この翼を作った人

本当に木の性質をよく知ってる

(フィオ) 感動しちゃった

こいつはな

たった一艇だけ作られたんだが

危なくて飛べねえってんで…

倉庫で埃をかぶってたのさ

やっぱり

こんな過激なセッティングで

よく水から離れられるわね

難しいのは離着水の時だけさ

スピードにのれば粘りのある翼だ

翼の取付角を

図面より0.5度 増やしてくれ

あとはこのまま すすめていい

やらせてもらえるのね!!

ありがとう 一生懸命やるわ

だがな お嬢さん

ひとつだけ条件がある

徹夜はするな

睡眠不足は いい仕事の敵だ

それに美容にもよくねえ

フフッ

そうするわ

ゆうべ胸がドキドキしちゃって

とても寝ていられなかったの

本当のこというとね

やっぱり この仕事

任せてくれないんじゃないかって

心配だったの

だから嬉しい

コーヒー入れるね!!

作るのも自分ひとりでやるなんて

いうんじゃねえだろうな…

次は姪のモニカ 製図をやる

よろしく

甥っ子の嫁のシルヴァーナ

仕上げをやる

いとこの娘達だ

ソフィア ラウラ コンスタンス

ヴァレンティーナ

(ピッコロ) フィオの姉ジリオラ

サンドラも来てくれたのかい

いとこだ

マリエッタ きれいになったね

息子の嫁達だ

マリア ティナ アンナ

その妹のミレッタ

ポルチェリーノ!!

バアちゃん!!

まだ お迎えが来ねえのか

アッハハ…

あんたも いい男になっちまったねえ

ハハハ…

バアちゃん達も働くのか

んー…

ひ孫に小遣いやりたくてね

アッハハ…

男が一人もいねえな

ああ

みんな おやじの一族なのか

そうだよ

ここんとこ仕事がなくてよ

男はみんな出稼ぎに出ちまったんだよ

世界恐慌ってやつか

心配するな 女はいいぞ

よく働くし 粘り強いしな

パンケーキを作るんじゃねえんだからな

天にまします我らの神よ

あなたは倒産寸前の我が社に

パンと仕事をお与えくださいました

女の手を借りて戦闘艇を作る

罪深き私どもを お許しください

(一同) アーメン

さあ モリモリ食べて

バリバリ働こう!!

ハハハ…

(プロペラの回転音)

いい音だ

このエンジンは当たりだぜ

どうだ よく回るだろう

いいかげんにしねえと

小屋が飛んじまうぞ

ああ!!? カーチスなんぞ屁でもないやな

ウーム 確かにいいアイデアだ

ねっ だからお願い

だがなあ…

こりゃあ 高くつくぜ

もう予算オーバーの請求書が

こんなになっちまったんだ

スポンサーがなあ…

ポルコ…

わかった そんな眼で人を見るな

好きにやれよ

やったあ!!

工場とは話がついてるの

すぐ発注するね

ポルコ大好き!!

3ヶ月は何とか待つよ

空賊にでも転職するか

いい子だろう

ん?

手出すなよ

尻の毛まで抜かれて鼻血も出ねえや

少佐か 出世したな フェラーリン

(フェラーリン) 何で戻って来たんだ

行きたい所は どこへでも行くさ

今度は当局も見逃さないぞ

尾行されなかったか

まいてやったよ

お前には反国家非協力罪

密出入国 退廃思想

ハレンチで怠惰な豚でいる罪

ワイセツ物陳列で逮捕状が出される

ハハハ…

バカヤロウ 笑ってる時か

お前の戦闘艇も没収すると言ってるぞ

ひでえ映画じゃねえか

なあマルコ 空軍に戻れよ

今なら俺達の力で何とかする

ファシストになるより豚の方がマシさ

冒険飛行家の時代は終わったんだ

国家とか民族とか

くだらないスポンサーをしょって

飛ぶしかないんだよ

俺は俺の稼ぎでしか飛ばねえよ

飛んだところで豚は豚だぜ

ありがとうよ フェラーリン

みんなによろしくな

いい映画じゃないか

気をつけろ

奴らは豚を裁判にかける気はないぞ

ああ

あばよ 戦友

(フィオ) ポルコ 乗ってく?

いやあ 助かったぜ

明日 艇を湖に運ぶんで

借りて来たの

いよいよテスト飛行だわ

テストは抜きだ

すぐ飛ばなきゃならねえ

バカな事 言わないで

テストもしないで引き渡せやしないわ

それに一度バラして湖に運ぶだけで

1日かかるもの

時間がねえんだ

そこの窓から後ろを見てみな

そっとだ

ファシストの秘密警察だよ

フィオをつけていたのさ

私を? なぜ

俺が尾行をまいちまったからな

それに フィオは俺の飛行艇を

いじってるからだ

ねえ

ポルコって本当はスパイなの?

グッハハ…

ハハハ 俺がスパイか ハハハ…

スパイなんてものはな

もっと勤勉な野郎がやることさ

戦争の時は英雄だったんでしょう?

だっておかしいわよ 何もしてないなら

俺も そう思うぜ

おっと こっちの道じゃねえ

(ガシャーン!!)

何にもしてないって訳じゃなさそうね

(ポルコ) さあ 忙しくなるぜ

いつでも飛べるよ

裏にも2人隠れてる

表は3人だ

なんかワクワクするねえ

バアちゃん ウロウロするなよ

行ってきます

気をつけて

ありがと

フィオ 何のまねだ?

私も行くの

乗るところ作るから5分待って

冗談じゃねえ

何を言ってるのか わかってるのか!!

シッ!! 大きな声出しちゃダメよ

フィオ あのなあ

お前はカタギの娘なんだぞ

しかも嫁入り前の身だ それを…

そっち持ってくれる

はい…

ありがと

大急ぎで作ったの ほら!!

(フィオ) ピッタリ!!

そっち押さえてくれる

お嬢さんよ

俺は凶状持ちの賞金稼ぎだぞ

遊覧飛行に行くんじゃねえんだ

ごめんなさい でも

初めての仕事だからキチンとやりたいの

一度飛んでから手直ししなきゃ

だがな 裏のドブ川から飛ぶんだぞ

無事に飛び立てるかどうかも

わからねえんだ

だから なおのことよ

それにカーチスとやりあうなら

整備士が要るでしょう

あのな 俺は男だ

二人きりで無人島で野宿するんだぞ

平気よ 私 野宿好きだもの

そういうことじゃねえ

うん…

連れてけよ

カーチスに勝ってもらわないと

払いが残ってるからなあ

未払いになると破産だからよ

テメエ それでも祖父か!!

給料は まけとくよ

それに ホレ

伝声管も付けるぞ

よっぽど孫をお尋ね者にしたいんだな

ううん

私はポルコの人質になるの

それで工場のみんなは仕方なく

協力したことにすれば

当局に言い訳がたつでしょう

だからお願い 連れてって

役に立つから

右側の機関銃を外しな

えっ?

いくら小さな尻でも

機関銃の間は狭すぎだ

一梃おろすんだ

よかった!!

私のお尻 見かけより大きいの

1分で外すね

すぐ出発だ まごまごしてると

バアちゃんまで ついて来そうだからな

そうか その手もあったな

ウフフ…

バアちゃん 早く早く

フィオ お土産はいいからね

コンタクト!!

開けろ!!

(笛の音)

(ポルコ) 離せ!!

(銃撃音)

(機関銃の連射音)

人さらいーっ 金払えー!!

(フィオ) 舵はどう? ポルコ

お前そっくりのジャジャ馬だ

一段と過激になりやがった!!

一度 止めて

セッティングを変えるわ

そんな暇はねえ!!

何とか持ち上げて見せらあ

(ポルコ) 水がへばりつきやがるぜ

前から船!!

ムッ!!

飛ぶぞ!!

戻れ ジャジャ馬

エルロンが水で叩かれてる

タブを使って!!

タブ?

(フィオ) 新しく付けたやつ

早く!!

いいぞ

急に素直になりやがった

きれい…

世界って本当にきれい

追っ手かしら?

攻撃にしちゃ 様子が違う

とんだイタリア空軍のお出ましだぜ

フェラーリンの野郎だな

知り合い?

この先で空軍が網をはってる

抜け道を教えてくれるとよ

このまま低空で―

アドリア海へ抜けろと言ってる

ありがとうよ 戦友

ありがとう

あの野郎 フィオを見て―

豚に真珠だと言いやがった

美しい…

まさに秘密の花園に咲く

一輪のバラ

いけない人

ここはプライベートな庭よ

どうしても これを見てほしくてね

まあ ハリウッドからね

“貴殿の送付されたシナリオの―”

“映画化と出演について…”

前向きに検討中につき

至急 連絡されたし…

題名は―

「アドリア海の花束」っていうんだ

すてきじゃない

本当? じゃ決まりだな

ジーナ 一緒にハリウッドへ行こう

空賊の用心棒なぞ 金と名声への

ほんのワン・ステップさ

次はハリウッドの大スターだ

その次は?

大統領!!

ん!!?

アッハハ…

ハハハ…

俺はマジだぜ

ジーナを必ず

大統領夫人にしてみせる

ジーナ

私 あなたのそういう

バカっぽいところ好き

本当!!?

でもダメ

私 いま賭けをしてるから

私が この庭にいる時

その人が訪ねてきたら―

今度こそ 愛そうって賭けしてるの

でも そのバカ

夜のお店にしか来ないわ

日差しの中へは ちっとも出てこない

(飛行艇のプロペラ音)

あの野郎 戻って来やがった

(よみがえる遠い記憶)

バカ…

降りないで行ってしまったわ

また賭けに負けちゃった

まさか… 賭けって

あの野郎のことなのか?

いけない?

ここではあなたのお国より

人生が もうちょっと複雑なの

恋だったら いつでもできるけど…

ハリウッドへは

ぼく一人だけで行きなさいね

…ぼく!!?

(フィオ) 急にアクロバットするんだもの

頭をぶつけちゃった

(ポルコ) 古いなじみに挨拶したんだ

ホテル・アドリアーノのジーナさん?

さっきテラスにいた 白い服の人ね

おじいちゃんが教えてくれたの

アドリア海の飛行艇乗りは―

みんなジーナに恋をするんだって

じじい 余計なことを…

ねえ ジーナさんてどんな人?

ポルコも恋したの?

給油に降りるぞ

おしゃべりをやめねえと 舌かむからな

ワァッ 待って!! アーッ

フーッ

ハァ…

(口笛) ♪ヒューッ

戦闘艇に女の子が乗ってらあ

ポルコは?

父ちゃんと難しい話をしてるよ

(おやじ) 臨時政府だけじゃねえよ

王党派の連中までがよぉ

空賊連合を抱き込もうって

動いてるって話だぜ

空賊狩りやっても きょうびは

一文にもなりゃしねえよ

(おかみ) できたよ

すまねえ

やだねえ 不景気な話ばかりで

(老人) 何だ ポルコもどっちかへ

売り込んだらいいんだよ

あんたの腕なら

いい金 出すだろうに

タバコはあるか?

カーチスなんか―

じきアメリカに帰っちまうさ

アメリカに行かなきゃならねえのは

俺達の方だよ

“さらばアドリア海の自由と―”

“放埓の日々よ”ってわけだ

それバイロンかい?

いや俺だよ またな

まいど

ポルコ ひどいのよ

ガソリンがイタリアの3倍だって

メチャクチャよ

足元みないでまけなさいよ

うちのは混ぜものなしなんだよ

だから女はイヤなんだ

ダンナ 何とか言ってよ

払ってやれよ フィオ

済んだら その見かけより大きな尻を

機関銃の隙間にしまってくれ

アジトに飛ぶぜ

ちゃんとガス代も請求書に

入れときますからね

(ポルコ) ぼってるんじゃねえ

持ちつ持たれつなんだよ

海も陸も見かけはいいがな

この辺りはスッカラカンなのさ

(フィオ) ふーん

見えたぜ あの島だ

わあっ

きれい…

すてきなアジトね

ああーっ

お尻がゴワゴワになっちゃった

ブタ〜ァ!!

動くな!!

また きたねえのが

たくさん出てきやがったな

ボス つかまえましたよ

ボス!!

クソッ 人を踏みつぶしやがって

どけ!!

待っていたぞ 豚野郎

お前が来るのは わかってたんだ

テメエには たっぷり借りがあるんだ

ああーっ!!

女の子だぞ

女の子 乗せてんだ

かわいい

うるせえ!! 女がどうした

世界の半分は女だ

おい!! その娘はただの娘じゃねえ

ピッコロ社の設計主任だ

えーっ!!

こんなに若くてかわいいのに?

女だぞ 本当か?

俺の艇を前より

ずっといい艇にしたんだ

若いが いい腕してるぜ

オーッ

本当? ポルコ

飛行艇については嘘はつかねえ

丁重に扱えよ

借金取りに ついて来ちまったんだ

ガハハハ…

テメエもローン持ちか

ザマアミロ

やい!!

こいつのハレンチで真っ赤っかの艇を

ローンだけ残してブチ壊してしまえ!!

壊すって

私が作った艇を壊す気?

あんなきれいな艇を

斧で壊すっていうの?

お嬢さん

これには深い訳があるんだ

壊すのね

ウッ だからその…

あなた達 それでも飛行艇乗りなの?

どいて

私のクツ!!

私ね 小さい時から―

飛行艇乗りの話を聞いて育って来たの

飛行艇乗りの連中ほど

気持ちのいい男達はいないって

おじいちゃんは いつも言ってたわ

それは海と空の両方が

奴らの心を洗うからだって

だから飛行艇乗りは

船乗りよりも勇敢で

陸の飛行機乗りより 誇り高いんだって

(一同) そうだ!!!!

言われるまでもねえ

それが飛行艇乗りってもんよ

彼らの一番大事なものは

金でも女でもない

名誉だって!!

そうだ その通りだ!!

姉ちゃん いいぞ!!

飛行艇乗りバンザイ!!!!

(指笛)

とんでもねえ娘だぜ

話はわかった

あんたの作った飛行艇を

斧で壊すのはやめた

だがこのまま引き下がっては

空賊の名誉が守れねえ

豚をミンチにしてやるぜ!!

(一同) そうだ!!

豚野郎を叩きわれ!!

何をトンカチなこと言ってるの

ちっとも わかってないじゃない

あなた達―

恥ずかしくないのかって言ってるの

アメリカのカーチスに助けられて

よく平気ね

お母さんが聞いたら きっと泣くわ!!

何よ おフロにも入らないで

ポルコはアドリア海の飛行艇乗りの

名誉と誇りのために

カーチスと一対一の対決をしに

ここへ戻って来たのよ

意地も見栄もない男なんて最低よ

堂々と戦いなさい!!

だから わしはカーチスを雇うの

反対したろ

めめしい野郎だぜ すぐ逃げうちやがって

ボス どうします?

説得力は ありますね

ここはひとつ 両方の顔をたててだな

カーチス野郎に頼んでみるか

もう1回 豚と勝負してくれっていうのか

契約 切れてたんだよな

俺は恥ずかしい

(カーチスの笑い声)

カーチスの野郎だ!!

話は聞いた

俺は逃げも隠れもしないぜ

バカ野郎どもが

あんな所に道を作っちまいやがって…

(一同) オーッ

おい 預かっとれ

リターンマッチをしたいんだろう

だがな 一度はついた勝負だ

俺はもう この連中の用心棒じゃねえ

ただじゃ やらないってこと?

条件は?

ん!!?

美しい…

俺が勝ったら 俺と結婚するか?

(一同) ウン?

俺はマジだぜ

わかったわ

そのかわり ポルコが勝ったら

この請求書は あなたが払うのよ

待て フィオ!!

テメエは すっ込んでろ!!

フィオさん 取り消すなら今のうちですよ

聞くなら この人に聞いて

ちっと高いぜ この請求書

格安よ

やるのかやらないのか

愛する者のためだ

喜んで戦うぜ

よーし

みんな聞けーっ!!

俺はフィオ嬢の心意気に惚れた!!

この決闘は我がマンマユート団が

取り仕切るぞ!!!!

(一同) オーッ

空賊連合にもかませろ

(一同) オーッ

フィオさーん 待ってますよー!!

クソッタレめ

豚野郎 逃げるなよ!!

うるせえ!!

さっさとうせろ!!

あばよ!!

まったく 妙なことになっちまったぜ

だいたい お前はな…

怒らないで

自分でもバカだって わかってる…

フィオ

どうやら

礼を言わなきゃならねえらしいな

お前がチャンスをくれたんだ

ありがとうよ

俺達は運命共同体ってわけだ

パートナーってわけね

勝負は五分五分だぞ

私 ポルコを信じてる

“信じる”か…

デエキライな言葉だが

お前が言うと 違って聞こえてくるぜ

どうしたんだ

具合でも悪いのか?

フィオ…

大丈夫

今になって急に胸がドキドキして

苦しくなっちゃった

本当はとっても怖かったの

困っちゃった

ヒザがガクガクするんだもん

お… おい

私 泳ぐ!!

(フィオ) ポルコ 大失敗!!

どうした!!

さっきの請求書

水増ししとけばよかった

損しちゃった

ワッハハ…

違えねえ

ハハハ…

ポルコ…

ん?

眠れねえのか

今ね…

夢だったのかしら…

安心して寝ろよ

明日は早えぞ

ポルコ

ああ?

ポルコは どうして豚になっちゃったの?

さあてね

私 マルコ・パゴット大尉のこと

たくさん知ってるの

父が同じ部隊だったでしょう

大尉が嵐の海に降りて

敵のパイロットを助けた時の話

大好きで何度も聞いたわ

ポルコ 私がキスしてみようか?

えっ!!?

ほら

カエルになった王子様が お姫様のキスで

人間に戻るって話 あるじゃない

バカヤロウ そういうものは―

一番 大事な時にとっとけ!!

私じゃ ダメかなあ

へへ… オメエは いい子だ

フィオを見てるとな

人間も捨てたもんじゃねえって

そう思えてくるぜ

さあ いい子だから寝てくれ

何か お話して

そしたら寝るから

お話?

そうだな…

あれは戦争の最後の夏だった

俺達は いつものパトロールに

イストリアを目指して

アドリア海へ出たんだ

俺の横をベルリーニの奴が飛んでいた

古い仲間でな

やっこさん 2日前に

結婚したばかりだったよ

俺が立会人になって 式を挙げたんだが

休暇が足りなくて

その足で戦場へ トンボ返りしたんだ

まわり中 敵も味方も

ハエのように墜ちていった

俺は手練れの3機に追い回されてな

仲間に気を配る暇もなかった

そのうちに 味方は俺だけになっちまった

それでも奴らは やめねえんだ

死にものぐるいで逃げまわったよ

手も足もしびれてきて

目までくらんで来やがってな

もうダメだって思った

その時だ

突然 目の前がまっ白になっちまった

(フィオ) まっ白?

ああ

光の中と言った方がいい

妙に明るいんで

雲の中だと気がつくまでに

ずいぶん時間が かかったよ

俺は疲れきっていて

操縦する気力も残っていなかった

それなのに艇は勝手に飛んで行くんだ

雲の平原?

ああ…

やけに静かでな

空が本当にきれいなんだ

ずっと 高い所を不思議な雲が

一筋 流れていてな

ベルリーニ 無事だったのか

ベルリーニ 待て どこへ行く?

ベルリーニ 行くな!!

ジーナをどうする気だ

俺が代わりに行く

(波がよせる音)

気が付いたら 海面スレスレを

俺だけ一人で飛んでいた…

神様が まだ来るなって言ったのね

ヘッ…

俺には―

お前はずっとそうして一人で飛んでいろ

って言われた気がしたがね

そんなはずはないわ!!

ポルコは いい人だもの

いい奴は死んだ奴らさ

それに あそこは地獄かもしれねえ

さあ お話は終わりだ 寝てくれ

ジャンク屋の野郎

サビ弾丸よこしやがって

ん?

ポルコが生きて帰ってきてくれて嬉しい

私 ポルコ 好きだもの

おやすみ!!

空賊連合公認のトトカルチョだよ!!

8対7 8対7

男ならドンと張れ!!

アイスクリームはいかが?

お祭り騒ぎにしちまいやがって

この人達 みんな空賊なの?

地中海中のゴミさ

ギャング 海賊 密輸団

スパイに私服

カタギも 少し交じってるかな

へへへ… これで俺の名声が

ますます上がるってもんよ

(アナウンス) スタート10分前

スタート10分前

(ボス) これより―

ポルコ・ロッソ対ドナルド・カーチスの

決闘を始める

ルールは特にねえ

しかし卑劣なまねをした奴は

永久に軽蔑されるであろう

(群衆) 能書はいい 早く始めろ!!

演説を聞きに来たんじゃねえぞ

だまれーっ!!

グズグズいう奴はブチ殺すぞ!!

(機関銃の連射音)

(爆発音)

10トン爆弾でも投げりゃあいいんだ

俺達の敬愛する

フィオ・ピッコロ嬢の

運命が決まる決闘だ

グジャグジャ言わせねえぞ

わかったか?

わかったら拍手しろ

拍手!!!!

(パチパチパチ…)

さっさと始めようぜ

うるせえな

ケジメだよ ケジメ

では双方 賭け金を出せ

どうぞ

ありがとう

さっさと置けよ

双方 文句はねえな

では 始める前に握手でもしな

イヤなこった!!

俺はきれい好きなんだ

チェッ 愛想のねえ野郎だぜ

フィオ 終わったらすぐ

教会に行くからな

心配するな おふくろの話じゃ

ホレるより慣れだってよ

べーっ!!

お写真を ご一緒にお願いできますか

フロに入って来ました

みなさん ニッコリして

笑え!!

ハイ

(カシャッ)

3分で勝負がつけば

黒 有利!!

スゲエぞ!!

毎月これをやってくれねえかなあ

(アナウンス) 発進15秒前

かっこいいですねー

ウーム

5秒前

カーチスが上をとった!!

こりゃ 一方的な展開になってきたぞ

貸して!!

ポルコ 何してるの

高度をとって!!

今頭を上げると モロに弾丸をくうぞ

水面スレスレの方が撃ちにくいんだ

無駄ダマ 撃たせようったって

その手には のらねえぞ

ひねりこみだ!! 豚が後ろをとった

ひねりこみ?

豚は あの技で―

アドリア海のエースになったんだ

クソッ

(ボス) 撃つぞ!!

撃たねえぞ

機関銃の故障か?

よめたぞ

最後まで撃たねえつもりなんだ

えっ?

豚は殺しは やらねえんだ

今はアメリカ野郎がピンピンしてるだろう

そこだ 撃て!!

あ やっぱり撃たねえ

なっ 俺の言った通りさ

(ボス) 今撃つと アメリカ野郎にも

当たっちまうからな

相手がよれておとなしくなってから

エンジンに2〜3発当てて

ケリをつける気なんだよ

戦争じゃねえとか 何とか

キザでイヤな野郎だぜ

ポルコ…

テメエ おちょくる気か?

撃ってこい!!

さてはマシンガンが イカレやがったな

ザマアミロ!!

(機関銃の発射音)

ウワーッ

こっちへ来るぞ!!

なめやがって…

しっかりついて来い 豚野郎

こっちに来るなー ウワーッ!!

(ボス) 豚をひっぺがした!!

ワーッ 降りろ!!

ワーッ

向こうでやれ!!

スゲエ!! 豚が雲をひいた

こんな空中戦 一生に一度しか

お目にかかれねえぞ

俺 感動しちゃった

ワーッ

せっかく用意したのに

早くしないと終わっちゃうぜ

それが お部屋に入ったきりなんだよ

行くのかな 行かないのかな?

俺だって見たいのに

“ハートノ G”ヘ

豚ヘ連絡請ウ

空軍ガカギツケタ

バカ騒ギヲヤメロ

"F"?? フェラーリンだわ

急がなきゃ

それにしても 二人ともタフですねー

(ボス) まだまだ これからよ

ポルコ がんばって!!

クク…

うぬぬ 豚野郎が…

テメエなんかにフィオをやれるか

おーし 豚が後ろをとったぞ!!

(ボス) フィナーレだ!!!!

あれっ?

目づまりおこしやがった

フィニッシュだ

あれっ あれっ?

つまりやがったか

バカヤロウ

オメエの方は弾丸ぎれだ

いけね 折れちまいやがった

フィオの尻のせいだ

(ピストルの音)

引き分けなんかにしねえからな

ハハハ…

西部劇じゃねえんだ

そんなもの当たるかよ

(ピシッ)

テメエ!!

ワッハハ…

そんなものが届くか

ハイヨー シルバー!!

(カーン!!!!)

ワッハハ…

クッ

このクサレ豚!!

エイッ

(ポルコ) ハハ… 届くものか イテッ!!

(カーチス) ワッハハ…

(ポルコ) この チキン野郎

(カーチス) やりやがったな

(ポルコ) 何が愛のためだ

(カーチス) だまれ イモ豚!!

何だか様子が変だぞ

あっ 降りてくる!!

戻って来た!!

待ちな!!

景品がいなくなっちゃダメだよ

しょうがねえな 待てよテメエら

食い過ぎの豚め!!

カウボーイ野郎が!!

ゲンコツで来い

牛の所へ帰れ

いけ そこだ!!

ポルコ がんばって!!

ヘヘッ 立て 豚野郎

ワァッ!!

テメエ きたねえ

このっ!!

アッパー アッパー!!

ブロック!! ブロック ブロック

いいぞ いいぞ!!

いいぞ 賭けだ!! 賭けができる

連合が胴元になるぞ!!

ゴングはねえか ゴング!!

(ジーナ) もっと スピード出ない?

ムリです エンジンが燃えちまう

本当に飛行艇乗りって

みんなバカなんだから

(カーン)

フィオ 今の俺のパンチ見たか…

次の回でケリをつけてやるぜ

(カーン)

今度こそオネンネさせてやるからな

しっかり!! がんばって!!

ノシ豚にしてやるぜ

(カーチス) こい!! 色魔野郎

色魔はテメエだ

手あたり次第に くどきやがって

テメエこそ!!

ジーナかフィオか どっちかにしろ

何だあ?

一人占めするな!!

ジーナはなあ

ジーナ ジーナと気やすく呼ぶな

ジーナはテメエに

惚れてんだ

彼女は オメエが来るのをなあ

ずーっと庭で

待ってんだぞ!!

(カーン)

ポルコ!!

ゴングだ!!

カウントとれよ

だって ほら見ろよ

見えた イタリア軍はまだ来てないわ

(カーン)

きたねえデマとばしやがって…

わかんねえな このバカが…

デマじゃねえっつうのに!!!!

フィオは やらねえ

ジーナの艇だ!!

(信号弾の音)

救難信号だわ!!

(グキッ)

ワン!! ツー!!

先に立った方が勝ちだぞ

みんな 道をあけてちょうだい

セブン!!

ジーナ ダメだよ

エイト!!

マルコ マルコ聞いてる?

あなた もう一人女の子を

不幸にする気なの?

ナイン!!

ポルコ!!

ポルコーッ!!

ポルコ ありがとう

なあに 軽いもんよ

さあ お祭りは終わり

イタリア空軍が ここへ向かってるわ

みんな早く逃げてちょうだい

そのかわり 私のお店に来て

うんとサービスするから

(一同) ワーイ いいぞ!!

野郎ども 引きあげだ!!

(一同) オーッ

終わったのよ

親分 早く 早く!!

うるせえ ケジメだ ケジメ

豚は嫌えだが あんたは好きだ

良い飛行艇屋になりな

あばよ!!

ありがとう

時々、お風呂に入ってね

ありがとう あなたも

ミスター・カーチス

次は賭けじゃなくて

正式に申し込みに行くぜ

いいわ

でも私 もう決めたから

お前はジーナの艇に乗るんだ

イヤよ、イヤ!!

ポルコの艇に乗る!!

パートナーだって言ったじゃない

キャッ!!

ジーナ

カタギの世界へ戻してやってくれ

ずるい人 いつもそうするのね

すまねえ 行ってくれ

出して

(ガン!!!!)

イタリア空軍のお出ましだ

手伝うか?

奴らをよそに引っ張っていくんだ

あぁ!!? オメエその顔 待てよ おいっ!!

顔見せろって!!

お前の艇はそっちだろう

ちょっとだけ

(フィオ) イタリア空軍の出動が―

空振りに終わって

私がミラノに帰る日が来ても

ポルコは姿を見せてくれなかった

でも その代わりに私はジーナさんと

とてもいい友達になった

あれから何度も大きな戦争や

動乱があったけれど

その友情は今も続いている

ピッコロ社を継いだ後も

夏の休暇を

ホテル・アドリアーノで過ごすのは

私の大切な決まり

ジーナさんは―

ますますきれいになっていくし

古いなじみも通って来る

そうそう まだ大統領にはなってないけど

ミスター・カーチスも時々 手紙をくれる

あのアドリア海の夏が懐かしいって…

ジーナさんの賭けがどうなったかは

私達だけの秘密…

エンディング 歌"時には昔の話を"

♪時には昔の話をしようか

♪通いなれた なじみのあの店

♪マロニエの並木が窓辺に見えてた

♪コーヒーを一杯で一日

♪見えない明日を むやみにさがして

♪誰もが希望をたくした

♪ゆれていた時代の熱い風に吹かれて

♪体中で瞬間を感じた

♪そうだね

♪道端で眠ったこともあったね

♪どこにも行けない みんなで

♪お金はなくても なんとか生きてた

♪貧しさが明日を運んだ

♪小さな下宿屋にいく人もおしかけ

♪朝まで騒いで眠った

♪嵐のように毎日が燃えていた

♪息がきれるまで走った

♪そうだね

♪一枚残った写真をごらんよ

♪ひげづらの男は君だね

♪どこにいるのか今ではわからない

♪友達もいく人かいるけど

♪あの日のすべてが空しいものだと

♪それは誰にも言えない

♪今でも同じように見果てぬ夢を描いて

♪走りつづけているよね

♪どこかで


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